政府は完全に私達への消耗戦・神経戦を行っています。
自衛隊艦船「ぶんご」は辺野古上空にヘリを飛来させ、その存在を見せ付け続けています。ホワイトビーチ(米軍港)に自衛隊の補給艦・護衛艦を待機させています。作業ヤード建設は命を守る会・テント村を破壊するために強行されようとしています。米軍再編法の成立を進ませ、名護市民・沖縄県民への重圧を強めています。
しかし、これは全て政府が二度、私達に敗北したことで行われているのです。ここまでやらなければ辺野古新基地建設は一歩も前に進まないと考えているのです。
防衛省・政府は自衛隊の介入に関して「ないこともない」「調査事態の着手もありえる」「警備はしない(自衛隊法のなか、解釈しだいでありえる)」と世論の高まりを抑えるためにお茶をにごしています。
しかし、見間違えてはいけません。自衛隊艦船が辺野古沖合いに向けて横須賀基地から出航したことは見まごう事なき事実です。この瞬間に大戦後60年間の歴史は塗り替えられたのです。
この暴挙に対して、全国から次々に声があがっています。しかし、この歴史的大転換に沖縄以外の新聞各紙は意図的にほとんどの報道をせずにいます。
もっともっと多くの声が各所で上がらなければなりません。小さな泣き声では多くの人達に伝わりません。世界を揺さぶる叫び声が今こそ必要です。
政府がこの10年間、沖縄で、名護市で何をしてきたのか!辺野古のおじぃやおばぁへの圧力を強め、たくさんの人達が仕事場で追い込まれ「反対」をはっきりと言えず、自殺をした人さえいる!
本当に冗談じゃない!!怒りが体から溢れそうになります。これ以上、辺野古のおじぃやおばぁに何をさせるつもりだ!俺たち若い世代が辺野古で政府には何もさせない!どんな消耗戦だろうが、ここにいる人間達は世界にいる仲間たちは折れやしない!
現場ではギリギリと首の縄を締め上げるような緊張感があります。しかし、私達は全国の仲間たちを心から信じ、現場での闘いを続けています。
辺野古の闘いは辺野古で闘う、辺野古と共に闘う全世界の仲間たちの繋がりこそが基地建設を阻んできました。
政府はこの仲間たちへの圧力と分断を強めています。しかし、そんなことではもう全国の広がりと闘いは止められない。私達は自信を持って闘いを続けましょう!
04年の9・9(海上)の闘いが始まったとき、私は言いすぎと思うほどに感情に任せて全国への結集を呼びかけました。
文章も読み返してみると未熟で、傲慢です。真摯に反省する部分が多々ありました。しかし、反省は受け止めながらもあの必死さこそが今、必要だと考えています。
初めに立ち返り、闘わなければ進めない!
私はもう一度、全国の皆様に訴えます!!
自衛隊の介入によって日本・世界の歴史が変わった!
辺野古のおじぃやおばぁ達は10年間の闘いを超え、傷を負いながらも闘い抜いてきました。今日もまた命を賭けて闘いを続けています!
私は04年「これ以上おばぁ、おじぃにやらせるのか、それとも私達がやるのか!今、立ち上がらなければいつ立ち上がるのか!」といいました。
もう一度、辺野古の闘いに繋がっている全ての人々に伝えてください!
命を守る会のおばぁ達と共に辺野古にたってください!私達なら政府の支配の鎖を断てるはずです!
この3年間、政府の圧力によって多くの血が流れてきました。しかし、おばぁ、おじぃと共に私たちは「命を守る会」の旗を守り続けてきました。
「子や孫のために」一本のクイも打たせてはいません!
私達、若いものはこの時代を生きる権利がある!子供に次代を繋ぐ権利がある!辺野古基地建設はその全てを破壊する!
生命に関することは一歩も譲れない!だからこそ海上で、陸上で私達は闘い、思いを人へと繋いできました!
この7年間、辺野古で生きて闘い、自分のすべてを賭けてきました。もし出来うるなら、この7年間に辺野古で、全国で出会ってきた人達すべてに伝えたいのです!私達と共に辺野古に立って欲しいと!
私は9月に子供が生まれます。
フッと嫌なことも思います。「拘置所で会うことになるのかなぁ、生まれる場所に立ち会いたい」と。でも、一緒に育てくれる人がここにはたくさんいる、なんて幸せなヤツが生まれてくるのだろうとも思います。
それを思うだけで自然と涙が溢れてきます。不安なのか希望なのか、すべてが入り混じった思いからだと思います。
皆さん、政府が私達から奪っているものは本当に人間として生きたいという思い、そして人としての幸福をも奪っています。だからこそ、闘って勝ち取らなければいけない。生まれてくる子供のために。私はやっとおばぁ達の言う「子のため、孫のために闘う」ことを実感しています。
なんとしてもこの時代を生き抜いてみせる!歴史的な大舞台を引き受けてみせる!
祐治さんが私に繋いだ思いは魂に刻まれている!
絶対に負けない。絶対に。
生命のある限り、闘う!どうか辺野古に結集してください!基地建設を阻止すること。それこそこの時代の希望なのです!
これ以上、職場でも、地域でも、イラクでも殺させない!
全国から、全世界から戦争を阻止するために結集してください!!
すべての人々の平等と自由を作り出すために、未来のために、生きるために。
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